0123456789
list icon
list icon

ARP 2600 for Mac/PC ARP 2600 for Mac/PC

KORGShop

Share

コルグのモデリング技術によって忠実に甦る
ソフトウェアでオリジナルを完全再現したARP 2600

象徴的な ARP 2600。それは様々な有名アーティストのスタジオで必ず見られるシンセサイザーです。中古市場での価格は、天井知らず。2020年にコルグが限定版 ARP 2600 FS を発売すると、世界中で記録的な速さで完売しました。そして今、コルグはこの重要なシンセサイザーの真に正確な再現をソフトウェアでお届けします:KORG Collection ARP 2600 です。

このようなプラグインでは、オリジナルのハードウェアを細心の注意をもってモデル化したと主張するのが一般的です。しかし証拠は言わずとも明らかです:独特の波形やフィルター、カスタムのLFOやエンベロープ形状、さまざまな微妙な歪み、パッチパネルの挙動。細部に至るまでの執念のこもった再現の結果、オリジナルのARP 2600パッチブック(コルグのウェブサイトで無料のPDFとして提供中)のどのパッチを繋げても、それらはハードウェアそのもののように鳴ります。他のどの ARP 2600 プラグインもこれを成し得ないでしょう。

  • コルグの誇るモデリング・テクノロジーCMTでオリジナル回路を忠実にデジタル化
  • オリジナル2600パッチブックに収録されている100のサウンドを忠実に再現可能
  • オリジナルARP 2600の2種類のバージョンから2種類のローパスフィルターを搭載
  • ポリフォニック、アルペジエーター、コントローラー・ルーティングなど機能を拡張
  • アンチエイリアシングとオーバーサンプリングによりプレミアムな音質を実現

ARP 2600を現代に蘇らせる

素晴らしい音質、驚異的な柔軟性、そしてオリジナルの個性を守ることは、始まりに過ぎませんでした。この素晴らしい楽器の遺産を真に尊重するために、私たちは自問しました。もしARPが今日この楽器を再設計するとしたら、どのようなものになるのか? その答えとして、セカンド・フィルターの追加、ドライブ・セクション、新しいモジュレーションソース、包括的なMIDIコントロール、洗練されたシーケンサー、最大16ボイスの発音数など、多くの改良を行いました。すべての改良を施しつつ、オリジナルのデザインの精神を保持しています。

学び、探求する

ARP 2600 はシンセシスについて学ぶための古典的な方法です。メインの信号経路は左から右に明確に進んでいます。フル・モジュラーシンセとは異なり、内部ルーティングされているため、ケーブルを使用せずともスライダーを動かすだけで素晴らしいサウンドを作ることができます。すべてが目の前にあり、スクロールは必要ありません。私たちはこのシンセサイザーの教育的側面と使いやすさの伝統をさらに拡大したいと考えました。新しいシルクスクリーンでは、信号源、プロセッサ、モジュレーション、コントロールモジュールを区別するために色を使用しています(もちろん、オリジナルの白黒のシルクスクリーンも利用可能です)。ケーブルを使用するときは、信号フローの方向が表示され、不要なパッチポイントは背景にフェードアウトします。画面上のヘルプには、各スライダー、ノブ、スイッチ、ジャックに関する情報や役立つヒントが含まれています。

クラシックなサウンド

「Thriller」や「Borderline」の脈打つようなベースライン。 「Autobahn」、「Don’t Go」、「Just Can’t Get Enough」、「Oxygene」、そして「Birdland」での特徴的なサウンド。 「Who Are You」や「Discotheque」での炎上するようなギターの処理。 「R2」のロボット・ボイス。 ファンク、ロック、ジャズ、ポップ、エレクトロニカ、映画、これらすべてがARP 2600 なしではありえません。 コルグの多くの素晴らしいプロフェッショナル・デザインのプリセットを通じて、あなた自身の音楽にも同じような感覚が生まれるでしょう。

エフェクト

オリジナルに搭載されていたスプリング・リバーブがパッチパネルにあります。これに加えて、3系統のインサート・エフェクトと専用のリバーブ・スロットがあり、ビンテージのエフェクト・ペダルやギターアンプ、テープ・ディレイからモダンなリバース・ディレイやシマー・リバーブまで、31種類のエフェクト・タイプを選択できます。

細部に宿る美しさ

私たちのエンジニアたちは、オリジナルと現代の回路図のすべての詳細を理解するために数ヶ月を費やし、オリジナルの 2600 マニュアルを熟読し、オシロスコープを見つめ、そして何よりも重要な、耳による確認を注意深く行いました。

例えば、オリジナルの AR と ADSR エンベロープは単純に見えるかもしれませんが、それらを完璧に再現するのに1週間以上かかりました。オシレーターの波形は、三角波や正弦波などに独特の明るさを与えるわずかな”ずれ”も含め、正確です。

私たちは、オリジナルの VCF モジュールである 4012 と 4072 の両方をモデル化し、それらを切り替えるスイッチも含めました。オリジナル・ハードウェアにある多くのサチュレーション・ポイントをすべて取り入れ、音に生命を吹き込む微妙な歪みを提供しています。異なるモジュール全体に広がる高品質なアンチエイリアシング技術により、真にプレミアムな音質をお届けします。コルグの電子回路・モデリング・テクノロジー(CMT)には、複数のハードウェア 2600 で見られるようなアナログ・コンポーネントのバリエーションが含まれており、ポリフォニックに演奏する際の自然な豊かさを実現しています。

パッチ・パネルの外には、矩形波の幅や三角波の対称性などのキャリブレーションを調整するための約20個のトリムポットがあります(これもオリジナル・ハードウェア同様)。さらに、異なる 2600 のヴィンテージの挙動を選択するオプションなどもあります。

プラグインの開発

クラシックを改良する方法とはなんでしょうか? まずは、オシレーター・シンク(特許取得済みの業界最高技術を使用)、ARとADSRエンベロープのダイムスケーリング・スイッチ、ARトリガー入力など、オリジナル・ハードウェアで最もポピュラーな改造を追加しました。さらに、オリジナルの2種類のローパス・フィルターを選択するスイッチや、追加のコントローラー・ルーティング、アルペジエイターなど、KORG ARP 2600 FSで採用した新機能も追加しました。そこからが、正にクリエイティブな仕事でした。パッチ・パネルの変更点につきましては、以下の画像をご覧ください:

・メインVCFに4ポールのハイパスとバンドパス・モード、オーディオ帯域のレゾナンス・モジュレーションを追加
・VCFインプット・ミキサーとメインVCFの間にインサート・ポイントを追加し、パッチングの自由度を向上
・独立したモードスウィープ・フィルター(SEMインスパイア)を追加
・ループ可能なDAHDSRタイプのAUXエンベロープを追加
・ARP.16xxシリーズからヒントを得た2レーンのモーション・シーケンサーを搭載
・オーディオやモジュレーション信号のスケーリングに便利な2基のボルテージ・プロセッサー(乗算器)を内蔵
・さまざまなオプションを設定できるテンポ同期機能を周期や時間に関係する各パラメーターに内蔵
・パッチパネルのアウトプットにベロシティ、アフタータッチ、Modホイール、その他のMIDIコントローラーを装備
・すべてのアウトプット端子にマルチプルを内蔵
・他にも小規模ながら重要な機能アップの数々を実施

MIDIコントロール

MIDIコントロールのための3つのメカニズムを追加しました。1つはベロシティ、アフタータッチ、Modホイール、ピッチベンド、2つのアサイン可能なMIDI.CCなど、MIDI信号をパッチパネルに直接入力できる機構。2つ目は、MIDIソースからパラメーターをコントロールする最大30スロットのモジュレーション・マトリックス(Modマトリックス)。3つ目は、MIDIコントローラーからスライダー、ノブ、ボタンを直接操作を可能にする、MIDIマッピング機能です。

ARP 2600のスピリットを守りつつ拡張する

これらすべての機能を追加する際、心に決めたことは、オリジナルの2600の特徴をキープすることでした。そして、実際に実現したのです。まず、2つとして同じセクションはありません。それぞれが独自の目的を持っており、それに見合った機能になっています。3つのVCOはそれぞれ機能が異なりますし、2つのエンベロープはまったく異なる動作をします。同じように見えるコントロール入力のレンジが違ったり、信号の位相が反転したりと、隠れたクセがたくさんあります。入念に考え抜かれた楽器ですが、特注モジュールのコレクションのようにも感じられます。その違いは、視線を誘導するだけでなく、単純に遊び心をくすぐります。「お!こんなこともできるのか!」という発見の連続です。

私たちは、オリジナルのスピリットを守ろうと決心していたので、標準化しようとする現代的な考えには抵抗しました。VCOはそれぞれ機能が異なったままですし、エンベロープとLFOを追加する際には、オリジナルとは異なる新しい機能を持たせました。フィルターを追加したときには、メインVCFとはまったく違うものにしました。各追加機能には、それぞれ独自の特徴があります。新たなLFOやエンベロープ、シーケンサーなど、すべての追加モジュールは内部接続されています。

また、オリジナル2600の操作系をすべて残し、追加されたものすべてについても、基本的なレイアウトを維持しました。オリジナル2600、あるいはコルグARP 2600 FSや2600 Mに慣れ親しんでいる方なら、違和感なくお使いいただけます。内部ディテールへのこだわりにより、あらゆるオリジナル2600のパッチを直接再現することもできます。オリジナルのARP 2600パッチブック(コルグ・ウェブサイトからPDFで無料入手できます)を取り出し、100種類のパッチをそれぞれ配線すれば、ハードウェアと同じサウンドが得られます。これは、他のプラグインでは不可能なことです。

ARPの復活:MADE BY KORG

創業以来、様々な音楽の誕生に関わり、そして黎明期からのシンセサイザーの発展に多大なる影響を与えてきたARP社。しかし数々の名機を生み出したその功績とは裏腹に、1981年、残念ながらその歴史に幕を閉じることになります。その後新製品は発表されておらず、ARPの名は伝説として語り継がれるのみとなっていました。

しかし2015年、日本のシンセサイザー・メーカーであるコルグがARPブランドを復活させます。David Friend氏をアドバイザーに迎え、ARPを代表するシンセサイザーARP Odysseyの復刻を果たしました。そして2020年には、もう一つの代表機種として待望のARP 2600を、当時のままの形で復刻させることになります。

まずはデモ版を試してみよう。

KORG Collection - ARP 2600 は、ほぼすべての機能を無料で試すことができるデモ版(※)を用意しています。まずはその可能性の一端に触れてみて下さい。

※ KORG IDアカウントが必要です
※ 一度の起動につき20分間のみ利用可能です。
※ エディットした音色の保存をすることはできません。

KORG Collectionに含まれています。

ARP 2600 for Mac/PCは、KORG Collection 5 フルバージョンに含まれています。フルバージョンは、合計17個のソフトウェアをセットにしたお得なバンドル・パッケージです。1960〜80年代前半にシンセサイザーを確立したアナログの名機、そして80年代後半〜00年代に音楽の歴史を変えたデジタルの名機が、一度に手に入ります。

本ウェブサイトでは、お客様の利用状況を分析および、カスタマイズしたサービスを提供するために、cookieを使用しています。 詳しい説明はこちら OK